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イヴ・サンローラン展

国立新美術館で開催された「イヴ・サンローラン展」。

最終日に行ったのですが、平日の昼間にも関わらず、多くの人で予想以上に混んでいました。

展覧会の見所として紹介されているように、ディオールのデザイナーとしてデビューしてから引退するまでの40数年間に発表された作品のオートクチュールのルックや日本初公開のドレスをアーカイブとして実際に見ることができるので、ブランドのファンでなくても、ファッションが好きな人なら充分楽しめます。

イブ・サンローランといえば、ピーコート、パンツスーツ、サファリ・ルック、トレンチコート、タキシードなどの紳士服からヒントを得て女性向けに改良し、男性のものとしての認識が根強かったパンツスタイルを積極的に取り入れた先駆者で、ネイビールックなどのアイコニックな作品を手掛けた人物。

衣服が持つジェンダーのイメージを超越してデザインに落とし込み、時代が求める新たな女性像を生み出したという点ではココ・シャネルに通ずるものがあるものの、ダイバーシティやインクルージョンの概念もなく、ジェンダーバイアスが色濃くあったであろう60年以上前の時代に革新的なパンツスタイルを生み出し、またバレエや演劇などの舞台芸術や映画の衣装制作などの芸術分野との協働にも積極的に取り組んだことで、ファッションを芸術分野と同様に価値があるものだと昇華させ、芸術作品から得たインスピレーションをファッションに融合させたスタイルを確立。

「モードの帝王」と呼ばれる由縁を感じさせる展覧会でした!

 

撮影OKエリアの展示品

 

おみやげで買ったポストカード

 

ちなみに、中学・高校時代の制服はセーラー服でした。

大学生になるとスカートはほぼ履かなくなり、社会人になってからは葬儀以外でスカートは一切履かないし、もちろん買ってもいません。

なぜならパンツスタイルの方が好きだし、自分の個性に合っているから!

ジャケットやパンツは、私にとって大好きなマストアイテム。

イブ・サンローランのアイテムは持ってないけど、知らず知らずのうちに自分のワードローブがイブ・サンローランの普遍的なスタイルから影響を受けているのかも!!と、展覧会を見て勝手なシンパシーを感じています。

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