Maison Margielaのインスタレーション『シネマ・インフェルノ』 に行ってきました！

去年12月から今年5月まで東京都現代美術館で開催されていた「クリスチャン・ディーオル、夢のクチュリエ」展は先行予約が取れず、当日券は早朝から並ばないと買えないという書き込みをネットで多く見かけたので行くのを諦めたのですが、今回はすぐに予約できました。

行ったのは最終日の8月15日。入場無料で事前予約がなくても入場できますが、事前予約の人から優先的に入場できるので、猛暑の中、予約のない人（20〜30人ぐらい）が並んでいたので予約して正解でした。

2022年「アーティザナル」コレクションを展示するインスタレーション『シネマ・インフェルノ』は、昨年1月のパリでの展示を進化させた東京オリジナルのバージョン。表参道店のリロケーションオープンを記念して開催され、展示されている「アーティザナル」コレクションは、昨年7月にパリで発表されたオートクチュールです。

1階に展示されたインスタレーション

地下には、赤いライトで照らされたウサギのヘッドピースをつけた一体のマネキンがあり、その横にある映画館のようなセットの中では30分の映画版『シネマ・インフェルノ』が鑑賞できます。

映像はイギリスの演劇カンパニー「Imitating the Dog」とのコラボレーションで実現した、演劇と映像が一体化したアッサンブラージュ（寄せ集め）・パフォーマンス作品として発表されたもの。

舞台上には新作を身に纏った演者（モデルや俳優）だけでなく、カメラマンや裏方のスタッフもいて、撮影している映像を舞台の背景のスクリーンに映し出すという独特な撮影スタイル。

床から天井までインフィニティミラーで覆われた鏡張りの空間に屈折して投影される映像から、『シネマ・インフェルノ』の世界観を全身で体感することができます。

“ショー”という既存のフォーマットにとらわれず、いろんな手法を駆使して発表することで、ファッションにも表現の可能性は無限にあるということを感じさせる展示でした。